COLUMN / SEMINAR
リーガルチェック
リーガルテックとは?課題解決に使えるリーガルテックをご紹介
2024.09.25
近年、法律や契約に関する業務でもIT化・DX化のニーズが高まり、それに対応して「リーガルテック」の導入が進んでいます。本記事では、リーガルテックとは何か、リーガルテック普及の背景にある法務の課題、課題解決に役立つ各種リーガルテックを解説します。
リーガルテックとは?
リーガルテックとは法律(Legal)と技術(Technology)とを掛け合わせ、AIなどを使って法務を効率化するツールまたはサービスのことです。リーガルテックの活用で法務の働き方改革や業務のさらなる充実、社内の法務リテラシー向上などが可能になります。
リーガルテック導入背景
リーガルテックの導入が進んでいる背景として、法務の現場が抱えている課題と、法務担当者に求められる役割の広がりがあります。
リーガルチェックをサポートする、AI契約書レビューツール「リチェック」の資料を確認する
現場の課題
【業務効率化のニーズ】
法務の業務は、契約書の作成、押印、管理などの定型業務の他、契約書チェックや社内の法律相談、トラブル対応、コンプライアンスの推進など多岐にわたります。一方、法務担当者の人数は一人または少人数という企業が多く、法務担当者が他の業務も兼任しているケースも少なくありません。
そのような中、一人ひとりの時間的・心理的負担を軽減し、また、ビジネスをスピーディーに進めるためにも法務の効率化が重要視されています。
【法的人材確保の難しさ】
法務は会社のリスク管理に直結する重要な業務です。ただ、専門的で知識と経験が必要な部分も多く、特に中小企業では十分な人材を確保しづらい傾向にあります。未経験または経験が浅い方が法務を担当するケースもあります。
そのため、少数精鋭でも業務が回るよう定型的な業務をITで代替したり、経験の浅い方でも学びながら業務を行えるようにする環境が必要です。
【業務の属人化】
契約に関する業務では、その進捗、内容、締結の経緯などを当該契約の担当者だけが把握し、他の法務担当者や他部門の関係者に共有できていないケースがあります。そうすると、契約の担当者がいなければ業務がスムーズに進まない、契約の詳細や経緯がわからないなどの問題が生じます。
また、社内全体の法務リテラシー向上のためノウハウを蓄積・共有できる体制も必要です。
【アナログ対応の限界とヒューマンエラーのリスク】
ExcelやGoogleスプレッドシートで契約書台帳を作っている場合、件数が多いとファイルが重くなるストレスや破損のリスクがあります。また、法務全般において、ヒューマンエラーを完全にゼロにすることは不可能です。
そのため、法務担当者は契約書の抜け漏れや管理台帳の入力ミス、契約更新日の対応漏れ、郵送の行き違いや契約書の紛失などの防止に、常に神経を使わなければいけません。
【リモートワーク、業務DX化の推進】
社会全体として業務のリモート化やDX化が進んでいます。そのため、法務も、契約書の作成、押印、管理から締結済み契約書の参照、蔵書の閲覧など、全体をデジタル化する方向に変化しつつあります。
法務担当者に求められる役割の拡大
近年では法務担当者の役割が広まっており、法的リスクを管理するだけではなく、会社の事業や業務執行を円滑・効率的に行うための積極的な法的戦略の提案まで求められています。このような付加価値の高い業務に人的リソースを割きたいというニーズも、リーガルテック導入による業務効率化が進む背景にあります。
リーガルテックの種類
前述の背景を踏まえ、現在国内で特に導入が進んでいるのが、以下4種類のリーガルテックです。
契約書レビュー
契約書チェックをAIが自動で行うサービスです。契約書をアップロードすると、弁護士が監修したAIが条文ごとのリスク箇所を瞬時に指摘し、修正案や解説を表示します。弊社株式会社リセが提供する「リチェック」もこの分野のサービスです。
契約書のリスクや要点を瞬時に把握できるため業務の効率化が可能、抜け漏れのない安定的なチェックができる、法律知識の学習ツールとしても使えるなどのメリットがあり、多数の企業に導入されています。
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電子契約サービス
従来は紙で行っていた契約書の締結や管理をクラウド上で完結させるサービスです。契約交渉済みの契約書をクラウドにアップロードし、当事者双方が画面上で承認するだけで契約を締結できます。
契約書押印のために出社したり取引先に赴いたりする必要がないため、リモートワークが普及する中で数多く導入されました。また、契約書の製本、押印、郵送の手間が省けるため業務効率化の観点からも導入が進んでいます。
契約書管理サービス
契約書の管理をAIで簡単かつ正確に行えるサービスです。締結後の契約書を読み込ませるだけで契約書管理台帳の自動作成や更新期限の通知ができるものから、サービスによっては締結前の契約書の審査依頼から決裁、締結後の管理までまとめて対応できるものもあります。
契約書管理台帳作成の手間や契約書を探す手間が省ける他、入力ミスなどのヒューマンエラー防止にも有効です。
法律文献検索
法律専門書や官公庁が作成している各種資料のデータベースをクラウド上で検索し、閲覧できるサービスです。掲載書籍の本文を横断的に検索できる、AIに質問するだけで必要な資料にたどり着けるなど便利な機能が提供されています。
会社で紙の書籍や資料を保有するのに比べ、探す時間が大幅に短縮できる、リモートワークでも自宅にいながら検索・閲覧ができる、同じ書籍を複数人同時に使えるなどの長所があります。
リーガルテック導入のメリット
上述した法務の課題を踏まえ、リーガルテックの導入には次の4つのメリットがあります。
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品質と精度の向上
正確かつ安定したパフォーマンスを出せることがAIの強みの一つです。リーガルテックを活用することによって、契約書の郵送や管理のミス、データの入力ミス、更新期限の見落とし、契約書チェックの抜け漏れといったヒューマンエラーを防ぐことができます。
また、定型的な業務をAIが代替することによって法務担当者に時間的・精神的余裕ができ、その分他の業務の質をより高めることも可能です。さらに、リーガルテックは正確な法律知識や最新の情報を提供することでも業務の品質向上に貢献します。
業務の属人化の防止
契約書レビューサービスや契約書管理サービスの中には、過去締結した契約書の内容や交渉の経緯などをデータとして蓄積し、社内に共有できるものがあります。これまで担当者だけが把握していた情報を共有することで、業務の属人化を防止するとともに社内全体の法務リテラシー向上が可能です。
また、リーガルテックが一定の業務品質を担保してくれるため、一部のベテランだけでなく未経験の新任担当者にも業務を割り振ることができるようになります。
作業時間の短縮
リーガルテックを導入することで、これまで人力でやっていた契約書の製本、押印、契約書台帳作成などの手間を省くことができます。また、過去の契約書を参照したり資料や文献を探すための時間も大幅に短縮できます。
さらに、契約書チェックにおいても、定型的なチェックをAIが行うことにより人間がチェックにかける時間を短縮することができます。
教育的効果
前述の通り、リーガルテックの中には過去締結した契約書の内容や交渉の経緯などをデータとして蓄積し、社内に共有できるものもあります。経験の浅い担当者は、これらのデータを参考に自社の法務ノウハウを学んでいくことができます。
また、リーガルテックが提供する正確な法律知識と最新の情報をインプットしながら業務を行うことも可能になります。
業務を助けるリーガルテックをご紹介
前述の通り、法務の現場にはさまざまな課題があります。その中でも、特に課題が多い業務が契約書チェックではないでしょうか。
契約書チェックの課題
契約書チェックを的確に行うには法律の専門知識と経験が必要です。また、抱える契約書の件数が多く担当者がオーバーワークになっている、他に注力したい業務にリソースを割けないなどのお悩みもよくあります。さらに、担当者が一人しかいないケースでは、ダブルチェックができず契約書チェックの抜け漏れや偏りに気づけないというリスクも抱えています。
このような課題を抱えている企業様には、契約書レビューサービスの導入がお勧めです。以下、契約書レビューサービスで課題をどう解決できるのか、弊社サービス「リチェック」を例にご紹介していきます。
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契約書レビュー「リチェック」
【契約書チェックにかかる時間の大幅な短縮】
チェックしたい契約書をリチェックにアップロードすると、条文ごとのリスク箇所の判定、変更条文例や解説の表示、欠落条項の提案などがAIで瞬時に行えます。AIがリスクをあらかじめ抜け漏れなく洗い出すことで、その後人間が行うチェックでは見るべきポイントを絞り込むことができ、かかる時間を大幅に短縮できます。導入企業様からも、より付加価値の高い業務に時間を割けるようになったとのお声を多数いただいております。
【弁護士監修のAIで契約書チェックの品質と精度を向上】
リチェックのAIは全て専門の弁護士が監修しているため、専門家の知識と経験に基づいた質の高いフィードバックを安定して行えます。また、リチェックのレビューや解説には最新の法改正や判例が常に反映されています。そのため、リチェックを使って契約書チェックを行うことで、その質と精度を常に高い水準で保つことができます。
導入企業様からも、「法務未経験者でも安心して契約書チェックができる」「一人法務のダブルチェックとして信頼できる」と好評です。
【データの蓄積・共有で業務の属人化を防止】
リチェックでは、レビューした契約書を全てデータとして蓄積し、後から簡単に検索・参照することができます。また、契約書の条文ごとに社内向けコメントを付せる機能があり、担当者は自社の審査基準や業界・業種の特殊性、取引先との事情などその条文を作成した経緯を記録することが可能です。
各契約書の経緯や担当者の意図を社内に共有し誰でも参照可能にすることで、業務の属人化が防止され、社内共通のノウハウも確立できます。
【法務の学習コンテンツとして活用】
リチェックは、条文のリスクや修正意図を基本的な内容から丁寧かつ平易な言葉で解説し、法律の知識がない人が使ってもわかりやすい仕様になっています。そのため、経験の浅い担当者はリチェックを使って業務を行いながら法律知識を学ぶことができます。
また、リチェックのわかりやすい解説は法務担当者以外への説明にもそのまま使えるため、法務担当者だけでなく社内全体の法務リテラシー向上にも役立ちます。
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まとめ
以上、リーガルテックの概要と導入が進む背景、課題ごとに役立つリーガルテックについて解説してきました。
株式会社リセでは、「リーガルテクノロジーと弁護士の知見で紛争の少ないスムーズな社会を実現する」をミッションに、どの企業様にもお使いいただきやすく、かつ高品質な契約書レビューサービス「リチェック」を提供しております。リーガルテック導入をお考えの方、契約書チェックでお困りの方はぜひ、弊社「リチェック」の無料トライアルをご検討ください。
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